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開発によって暮らしを奪われた人々の生き残りをかけた挑戦!!

Matanga wa Mzee Masai

ミリティーニ村に住み始めた当初。

2004年、僕は太鼓の修行のため、ケニア第2の都市モンバサ近くのミリティーニ村に住む、ムゼーマテラ師の元に弟子入りしました。

そのミリティーニが近年、国のモンバサ都市開発による多大な影響を受け、困窮しています。

かつてのミリティーニ村

2005年のミリティーニ村。のどかな丘陵地が広がっていた。

開発が進むミリティーニ村

2018年現在のミリティーニ村。丘は切り崩され、畑はセメント工場にかわった。

経済特区に指定されたミリティーニの土地はモンバサ市の物とされ、住人は重税を課せらることになり、そのつけが500万シリング(およそ500万円)にのぼっていると宣告され、早急に支払いを迫られています。

その土地は10数年前にマテラ師一族が移住してきた場所で、もともと生まれ育った集落を工業用倉庫建設のために奪われ、その代わりにやっと与えられた土地でした。村の人々は、故郷を奪われ、畑も奪われ、移り住んだ場所すらも奪われようとしているのです。

そんな彼らが希望を見出したのが、ミリティーニ村からおよそ180キロ離れた、ダガムラ村への移住計画です。

ダガムラとは先日マテラ師のプングヮの儀式(*)が行われた村であり、海岸地方に暮らす民族の聖地があり、マテラ一族の発祥の地でもあります。

ダガムラ

マテラ一族の発祥の地ダガムラ

カヤの長老たち

ダガムラの聖地を守る長老たちとマテラ師(右から2番目)

ダガムラは僻地ですが広大な土地があり、井戸さえあれば皆で畑を耕して生活を立て直すことができるのです。

調査の結果、このダガムラに水脈があることがわかりました。

そこで、この井戸の建設費用を、彼ら自身の伝統音楽を収めたCDで生み出していくプロジェクトを立ち上げました。

魔寺長老のためのプングワ

プングヮの儀式でセンゲーニャを踊る人々

CD「Sengenya」は、ケニアの海岸地方に暮らす、ドゥルマ、ディゴ、ラバイの3つ民族の、総勢150人もの伝統音楽家たちと共に制作したアルバムです。ご先祖さまや精霊たちとの繋がりを大切に生きる人々の、暮らしに欠く事の出来ないンゴマ(音楽)の世界。精霊を呼ぶカヤンバや、収穫祭の祝いの太鼓。大地に根付いた生きた伝統の音楽を、そこに生きる人々のスピリットと共に、全9曲を収録しています。

このCDの売り上げのすべては、ダガムラの井戸建設費用に充てられます。

彼ら自身の伝統と文化の価値で、彼ら自身の未来を切り開くことができれば、彼ら自身が生きていくための誇りにもなります。

どうか、この素晴らしい伝統文化を残し、彼らが生き残るための資金を、このCDを購入することでサポートしていただきたいです。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!!!

 

大西匡哉

(*)マテラ師のプングヮの儀式についての詳細はこちら。

https://www.jiwe.site/post/先祖と精霊たちから-特別な力を授かるための儀式

「Sengenya」Traditional music of Druma,Digo,and Rabai.  

センゲーニャ 東アフリカの伝統音楽 Vol.1 ドゥルマ、ディゴ、ラバイ 2500円

Sengenya CD

CDを購入してくださる方はこちらのアドレス  jiwe.music@gmail.com まで、

1、CD名『センゲーニャ』

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